『イタズ 熊』は、1987年に公開された東映=製作、東映配給による日本映画。東映の社史にも記載のある東映映画である。 イタズとは東北地方の方言で"神からの授かりもの"ということで尊んだクマ、マタギ言葉でクマを意味する。1982年に『マタギ』を撮影した後藤俊夫が再びマタギものを撮った。大正末期の秋田地方、人の手で子熊を育て、野に放ったものの、成長し、大人になったゴン太とは、闘わねばならない運命が待っていた…。丹念な自然描写で綴られた動物映画であり、悲劇である。 1987年、第42回毎日映画コンクール・日本映画優秀賞。文部省特選。