アントン(Antong, Antum, Hantun, 安童、1245年 - 1293年)は、大元ウルス時代にその初代でもある第5代モンゴル帝国皇帝(カアン)クビライに仕えた政治家、宰相(中書右丞相)。『元史』などの漢文史料では安童、『集史』などのペルシア語史料ではهنتون نويان(Hatūn Nūyān)、 انتون نويان(Antūn Nūyān)などと表記される。 チンギス・カンに仕えたジャアト・ジャライル部族出身の功臣、ムカリ国王家の出身で、ムカリの曾孫。ムカリの子・ボオルの3男・バアトルが父にあたる。母親はチンギス・カンの第一夫人ボルテの姪で、クビライの皇后チャブイの姉にあたる。息子にウドゥルタイ(兀都帯、バイジュの父)がいる。