アイギストス(古希: Αἴγισθος, Aigisthos, ラテン語: Aegisthus)は、ギリシア神話の人物。テュエステースの子で、彼の娘ペロピアーと交わって生ませたともいう。一説に、母親から棄てられ、羊飼いに山羊の乳で養育されたためにアイギストスと呼ばれた。テュエステースの兄弟でミュケーナイ王のアトレウスはアイギストスを自分の子として育て、捕らえたテュエステースを殺すよう命じるが、自分の出生の真相を知ったアイギストスは逆にアトレウスを殺した。トロイア戦争時には、アトレウスの息子アガメムノーンの出征中にその后クリュタイムネーストラーと通じ、帰国したアガメムノーンを謀殺する。しかし、後にアガメムノーンの息子オレステースによって討ち果たされた。