しし座AQ星は、太陽系から見てしし座の方向、約9,100光年の距離にある恒星。変光星としてはこと座RR型変光星に分類され、その中でもRR(B)型またはRRd型と呼ばれるサブタイプのプロトタイプとされる。年老いた星で、既に主系列から赤色巨星分枝の段階を終え、「水平分枝」と呼ばれる中心核でヘリウム核融合が始まって一時的に表面温度が上昇した段階にある。ヘルツシュプルング・ラッセル図の上では、脈動変光星として活動する「不安定帯」と呼ばれる領域にある。