お姫様だっこ/お姫様抱っこ(おひめさま だっこ)とは、日本語において、抱っこ(だっこ。抱くこと、抱かれることをいう幼児語)から派生した「抱きかかえること、抱きかかえられること」の一形態を意味する、比較的新しい言語表現の一つ。 具体的には、抱きかかえられる側の人の体を横向きにしておき、抱き上げる側は脇を閉めつつ両腕を差し出して、対象者の上半身と下半身をそれぞれの腕で分担する形で支え持ち、腰を支点にして自分の腹の位置まで抱え上げるというもの。 人体の構造を考えれば人類として無理の無い持ち上げ方であるが、言語表現としては新しい。20世紀の二次元的サブカルチャー(大衆文学、雑誌、映画、漫画〈特に少女漫画〉、アニメなど)において「高貴な姫」に等しい特別扱いを受けるヒロインがヒーローからも悪役からもこの抱き方をされることが多かったため、憧れを含意してその名で呼ばれるようになった。少なくとも大正時代には既存した「横抱き」が類義語としてあるが、「横抱き」は「小脇にかかえる」所作を含んでいるため、「お姫様だっこ」より広義であり、したがって「お姫様だっこ」は「横抱き」の下位に分類されるべき形態と言える。なお、「抱っこ」および「横抱き」と違って生まれの若い「お姫様だっこ」という語は、日本語学者・米川明彦が2003年(平成15年)に言及した時点でまだ俗語の段階にある。

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  • お姫様だっこ/お姫様抱っこ(おひめさま だっこ)とは、日本語において、抱っこ(だっこ。抱くこと、抱かれることをいう幼児語)から派生した「抱きかかえること、抱きかかえられること」の一形態を意味する、比較的新しい言語表現の一つ。 具体的には、抱きかかえられる側の人の体を横向きにしておき、抱き上げる側は脇を閉めつつ両腕を差し出して、対象者の上半身と下半身をそれぞれの腕で分担する形で支え持ち、腰を支点にして自分の腹の位置まで抱え上げるというもの。 人体の構造を考えれば人類として無理の無い持ち上げ方であるが、言語表現としては新しい。20世紀の二次元的サブカルチャー(大衆文学、雑誌、映画、漫画〈特に少女漫画〉、アニメなど)において「高貴な姫」に等しい特別扱いを受けるヒロインがヒーローからも悪役からもこの抱き方をされることが多かったため、憧れを含意してその名で呼ばれるようになった。少なくとも大正時代には既存した「横抱き」が類義語としてあるが、「横抱き」は「小脇にかかえる」所作を含んでいるため、「お姫様だっこ」より広義であり、したがって「お姫様だっこ」は「横抱き」の下位に分類されるべき形態と言える。なお、「抱っこ」および「横抱き」と違って生まれの若い「お姫様だっこ」という語は、日本語学者・米川明彦が2003年(平成15年)に言及した時点でまだ俗語の段階にある。 外国語にはこの概念を表す語が存在しないため、例えば英語では "carrying a person in one's arms" 以上に詳しく言い換えるとなると個々人の考え次第と言うほかに無く、前置きも何も無く "princess" を使えば齟齬が生じかねない。また、"bridal carrying" という言い回しは新婚夫婦に限定された抱き上げを指すことになるため、「お姫様だっこ」の訳語には当たらないが、結果的の類義ということにはなる。 (ja)
  • お姫様だっこ/お姫様抱っこ(おひめさま だっこ)とは、日本語において、抱っこ(だっこ。抱くこと、抱かれることをいう幼児語)から派生した「抱きかかえること、抱きかかえられること」の一形態を意味する、比較的新しい言語表現の一つ。 具体的には、抱きかかえられる側の人の体を横向きにしておき、抱き上げる側は脇を閉めつつ両腕を差し出して、対象者の上半身と下半身をそれぞれの腕で分担する形で支え持ち、腰を支点にして自分の腹の位置まで抱え上げるというもの。 人体の構造を考えれば人類として無理の無い持ち上げ方であるが、言語表現としては新しい。20世紀の二次元的サブカルチャー(大衆文学、雑誌、映画、漫画〈特に少女漫画〉、アニメなど)において「高貴な姫」に等しい特別扱いを受けるヒロインがヒーローからも悪役からもこの抱き方をされることが多かったため、憧れを含意してその名で呼ばれるようになった。少なくとも大正時代には既存した「横抱き」が類義語としてあるが、「横抱き」は「小脇にかかえる」所作を含んでいるため、「お姫様だっこ」より広義であり、したがって「お姫様だっこ」は「横抱き」の下位に分類されるべき形態と言える。なお、「抱っこ」および「横抱き」と違って生まれの若い「お姫様だっこ」という語は、日本語学者・米川明彦が2003年(平成15年)に言及した時点でまだ俗語の段階にある。 外国語にはこの概念を表す語が存在しないため、例えば英語では "carrying a person in one's arms" 以上に詳しく言い換えるとなると個々人の考え次第と言うほかに無く、前置きも何も無く "princess" を使えば齟齬が生じかねない。また、"bridal carrying" という言い回しは新婚夫婦に限定された抱き上げを指すことになるため、「お姫様だっこ」の訳語には当たらないが、結果的の類義ということにはなる。 (ja)
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  • お姫様だっこ/お姫様抱っこ(おひめさま だっこ)とは、日本語において、抱っこ(だっこ。抱くこと、抱かれることをいう幼児語)から派生した「抱きかかえること、抱きかかえられること」の一形態を意味する、比較的新しい言語表現の一つ。 具体的には、抱きかかえられる側の人の体を横向きにしておき、抱き上げる側は脇を閉めつつ両腕を差し出して、対象者の上半身と下半身をそれぞれの腕で分担する形で支え持ち、腰を支点にして自分の腹の位置まで抱え上げるというもの。 人体の構造を考えれば人類として無理の無い持ち上げ方であるが、言語表現としては新しい。20世紀の二次元的サブカルチャー(大衆文学、雑誌、映画、漫画〈特に少女漫画〉、アニメなど)において「高貴な姫」に等しい特別扱いを受けるヒロインがヒーローからも悪役からもこの抱き方をされることが多かったため、憧れを含意してその名で呼ばれるようになった。少なくとも大正時代には既存した「横抱き」が類義語としてあるが、「横抱き」は「小脇にかかえる」所作を含んでいるため、「お姫様だっこ」より広義であり、したがって「お姫様だっこ」は「横抱き」の下位に分類されるべき形態と言える。なお、「抱っこ」および「横抱き」と違って生まれの若い「お姫様だっこ」という語は、日本語学者・米川明彦が2003年(平成15年)に言及した時点でまだ俗語の段階にある。 (ja)
  • お姫様だっこ/お姫様抱っこ(おひめさま だっこ)とは、日本語において、抱っこ(だっこ。抱くこと、抱かれることをいう幼児語)から派生した「抱きかかえること、抱きかかえられること」の一形態を意味する、比較的新しい言語表現の一つ。 具体的には、抱きかかえられる側の人の体を横向きにしておき、抱き上げる側は脇を閉めつつ両腕を差し出して、対象者の上半身と下半身をそれぞれの腕で分担する形で支え持ち、腰を支点にして自分の腹の位置まで抱え上げるというもの。 人体の構造を考えれば人類として無理の無い持ち上げ方であるが、言語表現としては新しい。20世紀の二次元的サブカルチャー(大衆文学、雑誌、映画、漫画〈特に少女漫画〉、アニメなど)において「高貴な姫」に等しい特別扱いを受けるヒロインがヒーローからも悪役からもこの抱き方をされることが多かったため、憧れを含意してその名で呼ばれるようになった。少なくとも大正時代には既存した「横抱き」が類義語としてあるが、「横抱き」は「小脇にかかえる」所作を含んでいるため、「お姫様だっこ」より広義であり、したがって「お姫様だっこ」は「横抱き」の下位に分類されるべき形態と言える。なお、「抱っこ」および「横抱き」と違って生まれの若い「お姫様だっこ」という語は、日本語学者・米川明彦が2003年(平成15年)に言及した時点でまだ俗語の段階にある。 (ja)
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