『あちらにいる鬼』(あちらにいるおに)は、井上荒野による日本の小説。『小説トリッパー』2016年冬号から2018年秋号まで連載。2019年2月7日に朝日新聞出版から刊行され、2021年11月5日に文庫化された。2022年に映画版が公開。 作者の父である井上光晴と、2021年11月9日に逝去した瀬戸内寂聴の不倫を基にしており、執筆の際に瀬戸内は協力を惜しまずに取材を受けたといい、「モデルに書かれた私が読み傑作だと、感動した名作」と絶賛した。なお、本作の映画化の報を聞いた瀬戸内はとても楽しみにしていたという。