LISPマシンは、LISPを主要なプログラミング言語として効率的に実行することを目的として設計された汎用のコンピュータである。ある意味では、最初の商用シングルユーザーワークステーションと言うこともできる。それほど数量的に大成功を収めたとはいえないが(1988年までに約7000台が出荷された)、その後よく使われることになる様々な技術を商用化する先駆けとなった。例えば、効率的ガベージコレクション、レーザープリンター、ウィンドウシステム、コンピュータマウス、高解像度ビットマップグラフィックス、などのネットワーキングにおける技術革新などである。1980年代にシンボリックス(3600、3640、XL1200、MacIvoryなど)、LMI(Lisp Machines Incorporated、LMI Lambda)、テキサス・インスツルメンツ(Explorer、MicroExplorer)、ゼロックス(InterLisp-D搭載ワークステーション)といった企業がLISPマシンを製造販売した。オペレーティングシステムは やInterlisp(ゼロックスの場合)で書かれ、後に一部は Common Lisp で書かれた。