1978年の野球において、メジャーリーグベースボール(MLB)優勝決定戦の第75回ワールドシリーズ(だい75かいワールドシリーズ、75th World Series)は、10月10日から17日にかけて計6試合が開催された。その結果、ニューヨーク・ヤンキース(アメリカンリーグ)がロサンゼルス・ドジャース(ナショナルリーグ)を4勝2敗で下し、2年連続22回目の優勝を果たした。 両チームの対戦は2年連続で、歴代最多の10度目。4勝2敗でヤンキースの優勝という結果は前回と同じだった。初戦から2連敗のあと第3戦からの4連勝で優勝を決めたのは、今シリーズのヤンキースが史上初である。ヤンキース監督のボブ・レモンは、32年ぶり史上2人目の投手出身シリーズ優勝監督となった。シリーズMVPには、優勝を決めた第6戦で3安打3打点を挙げるなど、6試合で打率.417・7打点・OPS.898という成績を残したヤンキースのバッキー・デントが選出された。 ワールドシリーズでは1976年から指名打者(DH)制度が導入され、1985年までの10年間は、偶数年は全試合で採用、奇数年は全試合で不採用とされていた。したがって今シリーズでは、DH制が全試合で採用されている。