1740年代(せんななひゃくよんじゅうねんだい)は、西暦(グレゴリオ暦)1740年から1749年までの10年間を指す十年紀。 ヨーロッパではオーストリア継承戦争が勃発し、ほぼ8年近くに渡って続いた。この戦争は、ヨーロッパの主要国だけでなく、北アメリカやカリブ海、インドまでも戦禍に巻き込んだものになった。 西アジアでは、アフシャール朝(ペルシア)のナーディル・シャーが中央アジアやデリーの占領に成功した後、ペルシア湾沿岸諸国やオスマン帝国と干戈を交えた。一大帝国を作り上げたナーディル・シャーだったが1747年に暗殺される。彼の帝国はガージャール朝やザンド朝の自立により崩壊した。 東アジアは比較的平和な時期であった。清では、乾隆帝のもと、王朝の絶頂期とも言える時代を謳歌していた。1740年代の末頃には十全武功のうちのひとつ、が起こり、清はいよいよ最大版図までの拡大を辿っていく。日本の江戸幕府では、将軍徳川吉宗が晩年に至るまで政治に影響力を及ぼしていたが、この時代の終わりには各地で一揆が頻発するようになっていた。