泰将棋(たいしょうぎ)は、将棋の一種であり、二人で行うボードゲーム(盤上遊戯)の一種である。 無上泰将棋とも呼ばれ、長く最も大きな将棋とされていたが、さらに大きな大局将棋が知られるようになった。もとは「無上大将棋」と呼ばれていたのが、大将棋と混同されるため象棋六種之図式で「泰」の字を当てたのが現在まで残っている。 摩訶大大将棋を拡張したようなものであり、摩訶大大将棋で採用していない大大将棋の駒の多くも取り入れられている。成りについても、「奔」が付く成り駒が多い、成って金将になることによって弱くなる駒も多い、さらに無明の成駒(法性)、提婆の成駒(教王)が成り駒の中で特に強いなどの点が摩訶大大将棋と共通している。 玉将はなく、代わりに自在天王という強力な駒が採用されている。太子も初めから存在し、醉象の成駒と合わせて最大で3枚の王が存在しうる。 大局将棋とは違い、天童市将棋資料館に盤駒が展示されている。