書体デザイナー(しょたいデザイナー)は、書体をデザインする人のことである。タイプフェイスデザイナー、タイプデザイナー、フォントデザイナー、書体設計士、活字書体設計師などともいう。 かつて活版印刷においては、活字の父型を彫るなどの職人の手によって書体が作られた。なかには、ジョン・バスカヴィルのように、原字をデザインして職人にその通りに作らせるという場合もあった。明治期の日本では、久永其頴・小室樵山・湯川梧窓・吉田晩稼といった書家が揮毫した版下を基に毛筆書体の活字を作ったこともある。日本ではよく知られた活字であっても、彫った種字彫刻師の名が残っていない場合が多い。 のちに、ベントン母型彫刻機などの彫刻機や写真植字機が使われるようになると、字を書体にする開発者とその原字をデザインする者とが分離するようになった。