兜率天(とそつてん、梵: Tuṣita、巴: Tusita)は、仏教の世界観における天界の一つであり、三界のうちの欲界における六欲天の第4の天である。都率天、覩史多天などともいう。兜率天には内院と外院があり、内院は将来仏となるべき菩薩が住む所とされ、現在は弥勒菩薩が内院で説法をしているという。外院には天衆が住む。兜率天は浄土の一つともされており、弥勒信仰の発展とともに、兜率往生の思想も生じた。