チャバカノ語(サンボアンガ・チャバカノ語、チャヴァカノ語)は、フィリピン各地、特にルソン島のカヴィテ市やミンダナオ島南西部のサンボアンガ市周辺で話される、マレー系言語とスペイン語とのクレオール言語。「チャバカノ語」は、スペイン語で「下品な」「趣味の悪い」などを意味する形容詞「Chabacano」がもとになっており「Chabacano language」と表記されることもあるが、文章やメディア、あるいはサンボアンガ市の話者の間では、正式には「Chavacano language」と表記される。 チャバカノ語はアジア唯一のスペイン語が基になったクレオール言語である。また400年以上にわたり生き延びてきた世界最古級のクレオール言語でもある。フィリピンの言語の中ではオーストロネシア語族に属さない唯一の言語であるが、一方でマレー・ポリネシア語派の共通の特徴である畳語などオーストロネシア語族の要素も併せ持つ。