シルバーアロー(ドイツ語: Silberpfeil, 英語: Silver Arrows)は、1934年から1939年までの期間にヨーロッパの自動車レースを席巻したメルセデス・ベンツとアウトウニオンに付けられたニックネームである。両社のレース用車両はともに銀色の車体をしていたことからそう呼ばれた。1950年代以降もこの呼称はメルセデス・ベンツのレース用車両にしばしば用いられ、用語として定着している。日本語ではドイツ語に基づいた「シルバープファイル」ではなく、英語に基づいた「シルバーアロー」の呼称が一般的に用いられているため、本記事もそれに倣う。この記事では用語の概要と、メルセデス・ベンツにおける起源を中心に述べる。