投与経路(とうよけいろ)とは薬理学や毒性学において薬物、毒物その他の化合物を体内に送り込むための方法と経路を指す。与えられた物質は、体内に導入された場所からその機能が発現する特定の部位へと輸送されなければならない(このことは、たとえ角質層を通した皮膚内部への単なる浸潤だったとしても言えることである)。しかしながら生体の輸送機構を用いて薬物を輸送することはそれほど単純なことではない。吸収、分布、代謝、排泄 (ADME) のプロセスに関連する薬物の薬物動態学的性質は投与経路に大きく影響をうける。