仏教徒危機(ぶっきょうときき、ベトナム語:Biến cố Phật giáo / 變故佛教 英語: Buddhist crisis)は、ベトナム共和国(南ベトナム)で1963年5月から同年11月まで続いた、政治的、宗教的な緊張である。南ベトナム政府によって行われた数々の弾圧行為に対し、主に仏教の僧侶によって主導された市民的不服従によって発生した。 この危機は5月8日に中部の都市フエで、仏旗の禁止に抗議した9人の非武装市民が銃撃されて発生した(Huế Phật Đản shootings)。 仏教徒危機は、1963年11月に発生したベトナム共和国陸軍のズオン・バン・ミン将軍による軍事クーデターをもって終結した。このクーデターで、ゴ・ディン・ジエム大統領および実弟のゴ・ディン・ヌー秘密警察長官が殺害された。