ATLAS彗星 (P/2019 LD2)は、2019年6月10日に小惑星地球衝突最終警報システム(ATLAS)によって発見された木星族彗星に分類される彗星である。「ATLAS彗星」という名称のついた彗星は複数存在しているため、明確な区別のために以降「P/2019 LD2」と呼称する。当初は、初めて確認された彗星活動を伴う木星のトロヤ群小惑星とされていたが、その後行われた詳細な調査により、トロヤ群への分類は撤回され、より長い観測弧(Observation arc)から、P/2019 LD2は軌道が典型的な木星族彗星と同様に不安定な軌道を描いていることが判明し、トロヤ群の近くに位置しているのは一時的なものであることが示唆された。