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- エレボン(elevon)は飛行機の操縦に用いる動翼の一つである。 無尾翼機(水平尾翼を有しない航空機)において用いられる。補助翼(英: aileron)と昇降舵(英: elevator)の役割を兼ね備えたものであり、語自体も二つの語を組み合わせた造語である。 主翼後縁に取り付けられており、左右の動翼を同一の方向に動かすことでエレベーター(昇降舵)として、それぞれ逆の方向に動かすことでエルロン(補助翼)として機能する。同時に両方(補助翼と昇降舵)の機能を使用する際は両方の方向を合成した位置に動かす。 エレボンの仕組み自体は、第二次世界大戦頃には既に知られており、ナチス・ドイツの全翼機ホルテン Ho229やアメリカのの動翼に採用されていた。 従来型の無尾翼デルタ機では、主翼後縁にフラップを設けられず、離着陸時の機首上げ姿勢のため、エレボンを上げ舵にすると、揚力が減少することが短所となっていた。ミラージュ2000では、静的安定性緩和とフライ・バイ・ワイヤを導入し、エレボンを下げ舵にしても、機首上げが可能となり、運動性が向上した。また、カナードの設置もこの改善に有効であり、ミラージュミランやクフィールをはじめとした、カナード付きデルタ翼機では、失速特性の改善及び機首上げモーメントを向上がなされている。 (ja)
- エレボン(elevon)は飛行機の操縦に用いる動翼の一つである。 無尾翼機(水平尾翼を有しない航空機)において用いられる。補助翼(英: aileron)と昇降舵(英: elevator)の役割を兼ね備えたものであり、語自体も二つの語を組み合わせた造語である。 主翼後縁に取り付けられており、左右の動翼を同一の方向に動かすことでエレベーター(昇降舵)として、それぞれ逆の方向に動かすことでエルロン(補助翼)として機能する。同時に両方(補助翼と昇降舵)の機能を使用する際は両方の方向を合成した位置に動かす。 エレボンの仕組み自体は、第二次世界大戦頃には既に知られており、ナチス・ドイツの全翼機ホルテン Ho229やアメリカのの動翼に採用されていた。 従来型の無尾翼デルタ機では、主翼後縁にフラップを設けられず、離着陸時の機首上げ姿勢のため、エレボンを上げ舵にすると、揚力が減少することが短所となっていた。ミラージュ2000では、静的安定性緩和とフライ・バイ・ワイヤを導入し、エレボンを下げ舵にしても、機首上げが可能となり、運動性が向上した。また、カナードの設置もこの改善に有効であり、ミラージュミランやクフィールをはじめとした、カナード付きデルタ翼機では、失速特性の改善及び機首上げモーメントを向上がなされている。 (ja)
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- エレボン(elevon)は飛行機の操縦に用いる動翼の一つである。 無尾翼機(水平尾翼を有しない航空機)において用いられる。補助翼(英: aileron)と昇降舵(英: elevator)の役割を兼ね備えたものであり、語自体も二つの語を組み合わせた造語である。 主翼後縁に取り付けられており、左右の動翼を同一の方向に動かすことでエレベーター(昇降舵)として、それぞれ逆の方向に動かすことでエルロン(補助翼)として機能する。同時に両方(補助翼と昇降舵)の機能を使用する際は両方の方向を合成した位置に動かす。 エレボンの仕組み自体は、第二次世界大戦頃には既に知られており、ナチス・ドイツの全翼機ホルテン Ho229やアメリカのの動翼に採用されていた。 従来型の無尾翼デルタ機では、主翼後縁にフラップを設けられず、離着陸時の機首上げ姿勢のため、エレボンを上げ舵にすると、揚力が減少することが短所となっていた。ミラージュ2000では、静的安定性緩和とフライ・バイ・ワイヤを導入し、エレボンを下げ舵にしても、機首上げが可能となり、運動性が向上した。また、カナードの設置もこの改善に有効であり、ミラージュミランやクフィールをはじめとした、カナード付きデルタ翼機では、失速特性の改善及び機首上げモーメントを向上がなされている。 (ja)
- エレボン(elevon)は飛行機の操縦に用いる動翼の一つである。 無尾翼機(水平尾翼を有しない航空機)において用いられる。補助翼(英: aileron)と昇降舵(英: elevator)の役割を兼ね備えたものであり、語自体も二つの語を組み合わせた造語である。 主翼後縁に取り付けられており、左右の動翼を同一の方向に動かすことでエレベーター(昇降舵)として、それぞれ逆の方向に動かすことでエルロン(補助翼)として機能する。同時に両方(補助翼と昇降舵)の機能を使用する際は両方の方向を合成した位置に動かす。 エレボンの仕組み自体は、第二次世界大戦頃には既に知られており、ナチス・ドイツの全翼機ホルテン Ho229やアメリカのの動翼に採用されていた。 従来型の無尾翼デルタ機では、主翼後縁にフラップを設けられず、離着陸時の機首上げ姿勢のため、エレボンを上げ舵にすると、揚力が減少することが短所となっていた。ミラージュ2000では、静的安定性緩和とフライ・バイ・ワイヤを導入し、エレボンを下げ舵にしても、機首上げが可能となり、運動性が向上した。また、カナードの設置もこの改善に有効であり、ミラージュミランやクフィールをはじめとした、カナード付きデルタ翼機では、失速特性の改善及び機首上げモーメントを向上がなされている。 (ja)
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