鮒佐(ふなさ)は、文久2年(1862年)に創業。160年の伝統を持つ東京都台東区浅草橋に存在する佃煮の製造・販売の老舗である。鮒佐の名は、創業者である初代 大野佐吉が、醤油で『鮒』を付け焼きした「鮒のすずめ焼」を商っていた事と、佐吉の名前の『佐』に由来する。今でも続くその"江戸前の味"は、一子相伝の製法により、初代からしっかりと受け継がれている。初代佐吉が創案した佃煮は、それまで塩煮であった佃煮を独自な改良(種類ごとの素材に分け、当時高級であった醤油を初めて使用するという斬新な発想)のもと現在の佃煮の原型を創り出した。これが、『鮒佐』が『佃煮の元祖』といわれる所以である。