阿波狸合戦(あわたぬきがっせん)は、江戸時代末期に阿波国(後の徳島県)で起きたというタヌキたちの大戦争の伝説。阿波の狸合戦(あわのたぬきがっせん)、金長狸合戦(きんちょうたぬきがっせん)ともいう。 四国に数あるタヌキの話の中でも特によく知られており、徳島のタヌキの話の中でも最も名高いものともいわれる。物語の成立時期は江戸末期と見られており、文献としての記録は1910年(明治43年)に刊行された『四国奇談実説古狸合戦』が初出とされる。明治時代から戦中にかけては講談で、昭和初期には映画化されて人気を博しており、平成期以降には徳島県のまちづくりの題材となって、徳島県民に親しまれている。