鈎(こう、ゴウ)は中国の伝統的な武器である。先の曲がった金属製の道具(一般的な鉤)の握り手部分に月牙と呼ばれる三日月状の刃を付けているのが特徴で、日本では護手鈎(ごしゅこう)と呼ぶこともある。この武器は、少林拳、蟷螂拳、鷹爪翻子拳などでは現在も虎頭双鈎(ことうそうとう、フー・トウ・シャン・ゴウ)という2本の鈎を持つスタイルで愛用されている。武術演武でも同様に両手に2本の鈎を持つスタイルが好まれており、その場合は双鈎もしくは護手双鈎と称される。