金屋町(かなやまち)は、富山県高岡市の地名。中心市街地にもほど近く、かつては高岡銅器産業の中心として栄えた。郵便番号は933-0841。 1609年(慶長14年)、加賀藩の藩主・前田利長が高岡城を築城、高岡の町を開いたとき町の繁栄を図るため、1611年(慶長16年)に、金森弥右衛門ほか7名の鋳物師を礪波郡西部金屋村(現・高岡市戸出西金屋)から現在の金屋町に移住させたため、高岡銅器産業の中心となった。現在も千本格子造り(地元では「さまのこ」と言う)の街並みが残り、石畳の道と相まって高岡市の観光地のひとつになっている。2012年(平成24年)12月28日に国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されている。種別「鋳物師町」としては初めての選定である。毎年6月に、地域の祭りとして前田利長の遺徳を偲び御印祭(ごいんさい)が行われる。