質帝(しつてい)は、後漢の第10代皇帝。曾祖父は千乗貞王劉伉。祖父は楽安夷王劉寵。父は勃海孝王劉鴻。 沖帝が在位6カ月で死去したあと、梁冀により章帝の玄孫である劉纘が皇帝に擁立された。『後漢書』には梁冀とその一族による専権が強まり朝政は腐敗していたが、梁冀の権勢を恐れて誰も諫言を行おうとしなかったとある。梁冀の専横を不満に思った質帝が「跋扈将軍」と揶揄したために、梁冀により毒殺された。