苦しみの杭(くるしみのくい)は、キリスト教系の新宗教であるエホバの証人の「新世界訳聖書」(ものみの塔聖書冊子協会発行)におけるギリシア語、スタウロス(σταυρός)に対する英訳語torture stakeの日本語訳である。キリスト教における「十字架」の異訳であり、エホバの証人は訳語のみならず、十字架の形状についても否定している。しかしイエス・キリストの時代のスタウロスが十字架であったという考古学的証拠、初代教会教父の文献が多数発見されている。また1~3 世紀のキリスト教信者の墓地に十字架が刻まれていることは、考古学的発見からも明らかである。