糸脈(いとみゃく)は、明治時代に近代医学を導入する以前に日本で行なわれたとされる診察法。その体に直接触れることが許されない高貴な人を医師が診察する際、脈を見るためにその人の手首に糸を巻き、医師は離れた所で糸を伝わって来る脈を感じ取ったというもの。もとは中国から伝わったともされるが文献資料は少なく、医学史家の間では、一般的にそのような診察法の存在については否定的である。