簾舞通行屋(みすまいつうこうや)は、1872年(明治5年)から1884年(明治17年)まで、本願寺道路沿いの簾舞で営まれた官営の旅館で、石狩国札幌郡(現在の札幌市南区簾舞1条2丁目)におかれた。 通行屋の廃止後、建物は黒岩家の住宅になったが、同時に地域の公共利用のためにも使われた。 1986年(昭和61年)4月に明治時代の姿に復元され、今では簾舞郷土資料館として使われている。 札幌市内に現存する唯一の通行屋であり、「旧黒岩家住宅(旧簾舞通行屋)」として1984年(昭和59年)3月に札幌市指定の有形文化財となっている。 近年は、札幌市の方針で、団体観光客も積極的に受け入れている。