童蒙酒造記(どうもうしゅぞうき)とは、江戸時代初期に書かれた日本で代表的な醸造技術書。現存する同類の書物の中では、江戸時代を通じて質、量ともに最高の内容を誇る。「童蒙」とは、「子どもや馬鹿者」といった意味だが、そんな言葉をわざわざタイトルの頭につけたとなると、今ならちょっと鼻につくそのような謙遜から、著者の一種マニアックな「酒造りの鬼」と化した姿がうかがわれる。著者不詳。