秩父丸(ちちぶまる)は、大正時代に日本で運用されていた工船の1隻である。今井六郎を船主とし、北東貿易会社に傭船されて、北洋漁業で漁獲されたカニの缶詰加工に使用されていた。1926年(大正15年)4月に、暴風により座礁沈没し、182人が死亡した。本船の遭難事故は、小説『蟹工船』の題材の一部となった。