白谷観音(しらたにかんのん)は、岐阜県関市板取白谷にある天台宗の寺院で、正式には大悲山円教寺と称する。旧美濃三十三観音霊場1番札所。 伝説では奈良時代に泰澄が当地を訪れて行基作の十一面観音菩薩を本尊として開いたとされ、谷あいから白砂が湧き出るという奇瑞があったことからこの地を白谷と名付けたといわれている。しかし、実際は本尊が平安末期の様式を持つことから平安時代に白山信仰の修験者が開いたと考えられている。その後、鎌倉時代以降周辺では虚空蔵菩薩を崇拝する高賀山信仰が隆盛したが当寺は白山信仰を維持し、高賀山の観音菩薩と共に霊験のある観音菩薩として信仰された。享保年間に八事興正寺の温泉良円上人により中興され、本堂で三十三観音が祀られるようになる。さらに美濃西国三十三観音の巡礼が開場された際にはその1番札所となった。文政11年(1828年)本堂が再建される。美濃三十三観音がいったん廃れて再開された際に札所から外されている。2018年現在は無住であり、近隣の浄念寺により管理されている。 境内には本堂の他、十王堂がある。本尊は7年に1度開帳される。近年は高賀六社と共に六社一観音めぐりとする巡礼が行われている。

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  • 白谷観音(しらたにかんのん)は、岐阜県関市板取白谷にある天台宗の寺院で、正式には大悲山円教寺と称する。旧美濃三十三観音霊場1番札所。 伝説では奈良時代に泰澄が当地を訪れて行基作の十一面観音菩薩を本尊として開いたとされ、谷あいから白砂が湧き出るという奇瑞があったことからこの地を白谷と名付けたといわれている。しかし、実際は本尊が平安末期の様式を持つことから平安時代に白山信仰の修験者が開いたと考えられている。その後、鎌倉時代以降周辺では虚空蔵菩薩を崇拝する高賀山信仰が隆盛したが当寺は白山信仰を維持し、高賀山の観音菩薩と共に霊験のある観音菩薩として信仰された。享保年間に八事興正寺の温泉良円上人により中興され、本堂で三十三観音が祀られるようになる。さらに美濃西国三十三観音の巡礼が開場された際にはその1番札所となった。文政11年(1828年)本堂が再建される。美濃三十三観音がいったん廃れて再開された際に札所から外されている。2018年現在は無住であり、近隣の浄念寺により管理されている。 境内には本堂の他、十王堂がある。本尊は7年に1度開帳される。近年は高賀六社と共に六社一観音めぐりとする巡礼が行われている。 (ja)
  • 白谷観音(しらたにかんのん)は、岐阜県関市板取白谷にある天台宗の寺院で、正式には大悲山円教寺と称する。旧美濃三十三観音霊場1番札所。 伝説では奈良時代に泰澄が当地を訪れて行基作の十一面観音菩薩を本尊として開いたとされ、谷あいから白砂が湧き出るという奇瑞があったことからこの地を白谷と名付けたといわれている。しかし、実際は本尊が平安末期の様式を持つことから平安時代に白山信仰の修験者が開いたと考えられている。その後、鎌倉時代以降周辺では虚空蔵菩薩を崇拝する高賀山信仰が隆盛したが当寺は白山信仰を維持し、高賀山の観音菩薩と共に霊験のある観音菩薩として信仰された。享保年間に八事興正寺の温泉良円上人により中興され、本堂で三十三観音が祀られるようになる。さらに美濃西国三十三観音の巡礼が開場された際にはその1番札所となった。文政11年(1828年)本堂が再建される。美濃三十三観音がいったん廃れて再開された際に札所から外されている。2018年現在は無住であり、近隣の浄念寺により管理されている。 境内には本堂の他、十王堂がある。本尊は7年に1度開帳される。近年は高賀六社と共に六社一観音めぐりとする巡礼が行われている。 (ja)
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  • 白谷観音(しらたにかんのん)は、岐阜県関市板取白谷にある天台宗の寺院で、正式には大悲山円教寺と称する。旧美濃三十三観音霊場1番札所。 伝説では奈良時代に泰澄が当地を訪れて行基作の十一面観音菩薩を本尊として開いたとされ、谷あいから白砂が湧き出るという奇瑞があったことからこの地を白谷と名付けたといわれている。しかし、実際は本尊が平安末期の様式を持つことから平安時代に白山信仰の修験者が開いたと考えられている。その後、鎌倉時代以降周辺では虚空蔵菩薩を崇拝する高賀山信仰が隆盛したが当寺は白山信仰を維持し、高賀山の観音菩薩と共に霊験のある観音菩薩として信仰された。享保年間に八事興正寺の温泉良円上人により中興され、本堂で三十三観音が祀られるようになる。さらに美濃西国三十三観音の巡礼が開場された際にはその1番札所となった。文政11年(1828年)本堂が再建される。美濃三十三観音がいったん廃れて再開された際に札所から外されている。2018年現在は無住であり、近隣の浄念寺により管理されている。 境内には本堂の他、十王堂がある。本尊は7年に1度開帳される。近年は高賀六社と共に六社一観音めぐりとする巡礼が行われている。 (ja)
  • 白谷観音(しらたにかんのん)は、岐阜県関市板取白谷にある天台宗の寺院で、正式には大悲山円教寺と称する。旧美濃三十三観音霊場1番札所。 伝説では奈良時代に泰澄が当地を訪れて行基作の十一面観音菩薩を本尊として開いたとされ、谷あいから白砂が湧き出るという奇瑞があったことからこの地を白谷と名付けたといわれている。しかし、実際は本尊が平安末期の様式を持つことから平安時代に白山信仰の修験者が開いたと考えられている。その後、鎌倉時代以降周辺では虚空蔵菩薩を崇拝する高賀山信仰が隆盛したが当寺は白山信仰を維持し、高賀山の観音菩薩と共に霊験のある観音菩薩として信仰された。享保年間に八事興正寺の温泉良円上人により中興され、本堂で三十三観音が祀られるようになる。さらに美濃西国三十三観音の巡礼が開場された際にはその1番札所となった。文政11年(1828年)本堂が再建される。美濃三十三観音がいったん廃れて再開された際に札所から外されている。2018年現在は無住であり、近隣の浄念寺により管理されている。 境内には本堂の他、十王堂がある。本尊は7年に1度開帳される。近年は高賀六社と共に六社一観音めぐりとする巡礼が行われている。 (ja)
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