狭筵(さむしろ)とは、古い時代の源氏物語関係の文献にしばしば現れる源氏物語の巻名。「狭筵」、「狭席」などさまざまな漢字表記を持つほか仮名表記されている場合も多い。大きく分けて宇治十帖に含まれる巻の異名または並びの巻として記されている場合と巣守や桜人等と同様に現行の54帖に含まれない外伝的な巻の一つとしてあげられている場合とがある。この両者が同じものを指しているのかも明らかではない。