無生野の大念仏(むしょうののだいねんぶつ)は、山梨県上野原市秋山の無生野地区に伝わる、踊り念仏を主体とした伝統行事、伝統芸能である。 旧暦1月16日(旧正月期間)と太陽暦8月16日(お盆期間)の年2回、無生野集会場(公民館)に設けられた道場と呼ばれる会場()で、白装束をまとった踊り手が、太刀、締太鼓、棒などを振りかざし、経典を唱え、鉦(かね)、太鼓を激しく打ち鳴らしながら踊りまくる。 踊り念仏の原型をよくとどめているものとして、1960年(昭和35年)11月7日、山梨県指定無形文化財に指定され、国により1972年(昭和47年)8月5日に記録作成等の措置を講ずべき無形文化財として選択された。 さらに1995年(平成7年)12月26日には、山梨県内では2件目となる国の重要無形民俗文化財に指定された。 文化庁による指定種別は、民俗芸能・風流である。