渡辺 カネ(わたなべ カネ、安政6年4月14日〈1859年5月16日〉 - 1945年〈昭和20年〉12月1日)は、日本の開拓者、教育者。北海道開拓を目的とした団体「晩成社」の一員として、北海道十勝地方・帯広の開墾に従事し、その傍らで私塾を開いて入植者の子どもたちに読み書きを教え、帯広の教育の基礎を築いた。晩成社としての開拓は成功したとはいえないが、開拓に伴ってカネが子どもたちに施した教育は、のちの十勝の住民に受け継がれ、十勝の発展の基盤となった。「帯広教育の母」「女性入植者のさきがけ」「十勝開拓の母」とも呼ばれる。北海道の先住民族であるアイヌたちと親交を深めたことでも知られる。夫は晩成社三幹部の1人である渡辺勝、兄は同じく晩成社三幹部の1人である鈴木銃太郎。