『沙羅双樹』(さらそうじゅ)は岸裕子による日本の漫画作品、およびそれを含む作品集。表題作は『ミステリーRouge』(大陸書房)1988年vol.8(『レディースコミックルージュ』1988年12月号増刊)に掲載された。 作者初の本格的なレディース誌掲載作品であり、かなりのプレッシャーを受けた作品であったという。読者には受け入れられなかったが、作者の愛着のある作品で、一度同人誌として単行本が出版された後、改めて白夜書房から単行本になっている。 岸裕子の作品には同性愛のほかに、近親愛も主要なテーマとして現れてきているが、この作品もそうした主題を掘り下げたものである。