『緑の炎』(みどりのほのお)は岸裕子の日本の漫画作品。およびそれを含む作品集。表題作はサスペリア(秋田書店)1987年10月号に掲載された。 この時期、様々な雑誌に作品を発表することにより、岸裕子の作品内容の幅は広がっており、この単行本(朝日ソノラマ版)に収められたものに限っても、コメディーもあれば怪奇シリアス物もあり、西洋を舞台にした作品もあれば、日本を舞台にしたものも見られ、バラエティー色が豊かになってきている。作者自信も雑誌ごとの描き分けは意識していたようである。表題作はホラー雑誌向けに描かれたもので、『金と銀』・『銀のジーク』でも描かれている、霊魂の憑依と呪いを題材とした作品である。