橋善(はしぜん)は、かつて東京・新橋にあった天ぷら屋。1831年(天保2年)創業の老舗で天丼のルーツ店のひとつとも言われ、巨大なかき揚げを乗せた天丼で知られていた。はじめは屋台の蕎麦屋であったが、やがて天ぷらが専業となり、1865年(慶応元年)に芝口一丁目(現在の港区新橋1-7-11)に店を構えてからは同所を動かず、2002年(平成14年)閉店した。その名残は建物の名前に橋善ビルとして残る。店名は創業者の初代橋本善吉から。明治期の東京では銀座の天金と新橋の橋善がもっとも流行った天ぷら屋といわれている