松代鉱山の霰石産地(まつしろこうざんのあられいしさんち)とは、島根県大田市久利町松代にある、アラレ石が団塊の状態で産出する国の天然記念物に指定された地層である。 霰石(あられいし、aragonite、アラゴナイト)とは炭酸カルシウムで組織された炭酸塩鉱物の一種で、様々な形状の結晶があり一般的には小さく微細なものが多く、さほど珍しいものではないが、ここ松代鉱山の霰石は黄色がかった乳白色を帯びた団塊の状態で産出し、中には直径30cmを超えるものが含まれる。これほど大きな霰石の団塊が多数産出する地層は世界的にも珍しいことから、産出する地点が1959年(昭和34年)7月24日に国の天然記念物に指定された。