猿投山の球状花崗岩(さなげやまのきゅうじょうかこうがん)とは、愛知県豊田市加納町および猿投町にある、国の天然記念物に指定された、花崗岩の岩体中に含まれる球体構造、いわゆる球状岩の一種である。 花崗岩の中に直径4cmから8cmほどの藍色を帯びた球状の部分があり、球体の中心部分に有色鉱物が集まっている。この有色鉱物の多い部分と少ない部分とが交互に現れて放射状に並び、断面が菊の花のように見えることから、地元では古くより菊石と呼んで大切にされてきた。1931年(昭和6年)2月20日に国の天然記念物に指定された。