旧三貂嶺トンネル(きゅうさんちょうれいトンネル、舊三貂嶺隧道)は台湾新北市瑞芳区と双渓区境界地区のを貫く全長1,852メートルの鉄道トンネル。日本統治時代の1922年に開通し、1985年に三貂嶺トンネルが供用されるまで使用された。北側に約数十メートル離れた全長110メートルの旧三瓜子トンネル(さんかしトンネル、サンクァーズートンネル)と一括して取り扱われることが多く、本項では両トンネルについて述べる。 宜蘭線の瑞芳駅から双渓駅までの区間は開通当初はこのトンネルを含めて9本のトンネルがあり、「一錢鑽九孔」という台湾語での俗諺の元となったほか、4ヶ所は自転車道として再生されている。本トンネルも鉄道トンネルとしての役目を終えると新北市政府により文化資産に登録され、自転車道「旧三貂嶺トンネル自転車道(舊三貂嶺隧道自行車道)」としてそれらの既存自転車道と一体化した「青春山海線」に転換される。