旅番組(たびばんぐみ)は、テレビ番組のジャンルのひとつで、旅と関連があると見なされている番組を広く指すための用語、総称。 旅番組の中でも真面目な内容のものは紀行番組とほぼ同義である。そもそも「紀行」とは「旅行中の体験・見聞・感想などを書きつづった文章」のことであるが、紀行という記録行為を(昔のように文章ではなく)映像として記録し、(昔のように和本を出版するかわりに)番組として放送しているわけである。紀行番組は立派な「教養番組」たりうる。画面に現れる旅の体験者は、学者であったり、小説家であったり、重鎮の俳優だったり、公共放送のアナウンサーだったりする。 内容が近接したり、重なったりするジャンルとしては下記のものがある。 * グルメ番組の中のかなりの割合が、各地を旅して食をとり上げるので、その意味で重なる。あまりに重なるので、それに関しては「旅・グルメ番組」などという(融合した)分類用語でジャンル分けすることもある。 * 散歩番組(一般論として言えば、「旅」と比較すれば狭いエリア内での、1日~半日程度の徒歩圏内での体験をしつつ、施設・人物の紹介を行う番組。ただし散歩と旅の境界はあいまいで、「(散歩は)小さな旅だ」などといった歌詞内容の歌が散歩番組内で流れたりする。主に都内、都市部が中心、ぶらりと立ち寄った無名店で食事、店員や街の人との会話が中心。「街ブラ番組」とも呼ばれる)