散曲(さんきょく)とは、曲の一種であり、口語による韻文形式または歌謡文芸の一つ。元・明・清代に隆盛した。 「散套」(さんとう:散曲套数の略、単に套数とも言われる)と「小令」(しょうれい:詞の小令とは異なる)の2種類がある。「散套」は同一の宮調を用いて構成された組歌形式のものであり、長短不揃いで押韻は一韻到底であった。雑劇の歌詞と性質を同じくし、作家が重複することもしばしばであった。「小令」は短く単独のものであるが、重複可能である。また2・3の曲調で構成される「帯過曲」があるが、これは小令の一体として分類されている。 雑劇とともに元代に隆盛し、総称して元曲と言われる。 馬致遠の「借馬」、姚守中の「牛訴冤」、睢景臣の「高祖還郷」、劉致の「上高監司」といった作品が有名。多く雑曲と作家が共通するが、散曲だけの作家に張可久、貫雲石らがいる。

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  • 散曲(さんきょく)とは、曲の一種であり、口語による韻文形式または歌謡文芸の一つ。元・明・清代に隆盛した。 「散套」(さんとう:散曲套数の略、単に套数とも言われる)と「小令」(しょうれい:詞の小令とは異なる)の2種類がある。「散套」は同一の宮調を用いて構成された組歌形式のものであり、長短不揃いで押韻は一韻到底であった。雑劇の歌詞と性質を同じくし、作家が重複することもしばしばであった。「小令」は短く単独のものであるが、重複可能である。また2・3の曲調で構成される「帯過曲」があるが、これは小令の一体として分類されている。 雑劇とともに元代に隆盛し、総称して元曲と言われる。 馬致遠の「借馬」、姚守中の「牛訴冤」、睢景臣の「高祖還郷」、劉致の「上高監司」といった作品が有名。多く雑曲と作家が共通するが、散曲だけの作家に張可久、貫雲石らがいる。 (ja)
  • 散曲(さんきょく)とは、曲の一種であり、口語による韻文形式または歌謡文芸の一つ。元・明・清代に隆盛した。 「散套」(さんとう:散曲套数の略、単に套数とも言われる)と「小令」(しょうれい:詞の小令とは異なる)の2種類がある。「散套」は同一の宮調を用いて構成された組歌形式のものであり、長短不揃いで押韻は一韻到底であった。雑劇の歌詞と性質を同じくし、作家が重複することもしばしばであった。「小令」は短く単独のものであるが、重複可能である。また2・3の曲調で構成される「帯過曲」があるが、これは小令の一体として分類されている。 雑劇とともに元代に隆盛し、総称して元曲と言われる。 馬致遠の「借馬」、姚守中の「牛訴冤」、睢景臣の「高祖還郷」、劉致の「上高監司」といった作品が有名。多く雑曲と作家が共通するが、散曲だけの作家に張可久、貫雲石らがいる。 (ja)
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  • 散曲(さんきょく)とは、曲の一種であり、口語による韻文形式または歌謡文芸の一つ。元・明・清代に隆盛した。 「散套」(さんとう:散曲套数の略、単に套数とも言われる)と「小令」(しょうれい:詞の小令とは異なる)の2種類がある。「散套」は同一の宮調を用いて構成された組歌形式のものであり、長短不揃いで押韻は一韻到底であった。雑劇の歌詞と性質を同じくし、作家が重複することもしばしばであった。「小令」は短く単独のものであるが、重複可能である。また2・3の曲調で構成される「帯過曲」があるが、これは小令の一体として分類されている。 雑劇とともに元代に隆盛し、総称して元曲と言われる。 馬致遠の「借馬」、姚守中の「牛訴冤」、睢景臣の「高祖還郷」、劉致の「上高監司」といった作品が有名。多く雑曲と作家が共通するが、散曲だけの作家に張可久、貫雲石らがいる。 (ja)
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  • 散曲 (ja)
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