引接寺(いんじょうじ)は、京都市上京区千本通廬山寺上る閻魔前町にある高野山真言宗の寺院。山号は光明山。本尊は閻魔法王。一般には千本ゑんま堂(せんぼん えんまどう)と通称される。春の念仏狂言で知られる。 引接とは仏が衆生を浄土に往生させることである。その名の通りこの寺は、かつての京都の3大墓地であった化野、鳥辺野、(れんだいの)の一つである蓮台野の入口に立っている。現在でも地獄の裁判官である閻魔の像を祀り、「悪いことをするな」「嘘をついてはいけない」という子供らへの教戒の場となっている。寺務所では「えんま様のお目こぼし」というかき餅も売られている。