広東語仮名(かんとんごかな)とは、日本統治時代の台湾で用いられた、台湾客家語の発音を表記するための振り仮名。表記はおよびの発音的特徴を兼ね備えたものとなっている。広東語仮名は主に辞典や教材における客家語の発音表記として、日本語の振り仮名や中国語の注音符号のように用いられたものの、あまり広く用いられる事はなかった。 なお、現代の日本語では一般に「広東語」といえば粤語を指すが、日本統治時代の台湾では客家は「広東人」と称されており、ここでの「広東語」は台湾客家語の事を指す。またこのように呼称されているからといって台湾客家語としての「広東語」と粤語の一派としての「広東語」を同一視していたという訳ではない。