大番屋(おおばんや)は、江戸の町中に設置された被疑者を拘留するための施設。調番屋(しらべばんや)とも。 江戸の町々にあった自身番屋のうち留置場の設備がある大きい建物で、設置されたのはおそらく天保期から化政期ころで、当初は2、3ヵ所、幕末までに6から8ヵ所あったとされる。 大番屋は容疑者の取り調べを担当する吟味方与力が出張りやすいよう、町奉行所近くにあった。 茅場町や佐久間町、八丁堀、材木町3・4丁目にあった通称「三四の番屋」などが知られているが、他の大番屋がどこにあったかは記録は残されていない。