埼玉県加須市長選挙無効事件(さいたまけんかぞしちょうせんきょむこうじけん)は、1975年に実施された加須市長選挙の管理業務が部落解放同盟と市同和対策課から干渉を受け、選挙やり直しに至った事件。本件においては、選挙管理委員会が選挙運動用ポスターの内容を審査する権限がないことを判示し、選挙の自由公正を著しく阻害したとして、選挙無効の判決を言い渡した(1976年(昭和51年)9月30日、最高裁第一小法廷判決民集30巻8号838頁)。