善福院(ぜんぷくいん)は、和歌山県海南市にある仏教寺院。天台宗、山号は宝遊山。 1215年、栄西禅師により廣福寺五ヶ院の一つとして創建されて以来廣福禅寺という寺号であったが、明治初期の廃仏毀釈を経て現在の寺号に改められた。安土桃山時代は加茂氏の菩提寺として栄え七堂伽藍を有していたが、釈迦堂が現存するのみである。釈迦堂は、功山寺仏殿とともに鎌倉時代の禅宗様建築を代表するもので、国宝の指定を受けている。