受容野(じゅようや、英: Receptive field)とは、感覚系のニューロンの神経応答(多くの場合、神経発火)に変化を生じるような刺激が提示される空間の領域のことである。受容野は、聴覚系、体性感覚系、視覚系のニューロンで同定されてきた。 受容野の概念は、感覚系のニューロンのみならず、神経系全体のレベルにまで拡張することができる。多くの感覚受容器の全てがある単一のニューロンとシナプスを作っていたとすると、その細胞のニューロンを構成するのは感覚受容器の受容野全体である。たとえば、網膜神経節細胞の受容野は、それにシナプスを作る光受容器の全体によって構成され、神経節細胞の集団が脳の細胞の受容野を形成していると考えることができる。こうした過程を収斂と呼ぶ。