余野川ダム(よのがわダム)は大阪府箕面市、一級河川・淀川水系余野川に建設が進められていたダム計画である。 国土交通省近畿地方整備局が事業主体であった特定多目的ダムで、余野川が合流する猪名川の治水と水質汚濁が進む下流域の水質改善、及び大阪市など猪名川沿岸自治体への上水道供給を目的に1980年(昭和55年)より事業が進められていた。だが近年の公共事業見直しの風潮の中で、2005年(平成17年)に国土交通省河川局の諮問機関である淀川水系流域委員会より中止が妥当とする答申が出されしばらく凍結していたが、2008年(平成20年)の財務省予算計上が見送られたことにより、事業の継続が困難となって休止が決定したダム事業である。