この項目では、生体における体重減少(weight loss)について概説する。生体、殊に人体において体重は、体水分量や体脂肪量、あるいは筋骨格系の重量などによって規定される。したがって体重減少とは、組織を構成するこれら諸成分の量が何らかの原因により減少した結果と理解される。 肥満が社会問題になっている現代社会においては、体重減少という用語が美容や健康増進の文脈で用いられることも多い。しかし、図らずも体重の減少を自覚した場合、その背景に何らかの疾患が関与している可能性もある。