九郎助稲荷(くろすけいなり)は、江戸時代に吉原遊廓の廓内にあった稲荷社。 『柳花通誌』には、 正一位黒助稲荷大明神と崇め奉る、今は吉原にて縁結びの神といふ。毎年八月朔日より祭式行れて、ねり物俄等を出して見物山をなす。月々午の日には参詣多し。 と書かれている。鳥居に飾られた額は宝井其角の筆になるもので、「蒼稲魂」と書かれていた。