ヴィジブル・マイノリティ(英: visible minority)あるいは可視的マイノリティ、可視的少数派は、カナダの人口に関する統計的分類の1つ。カナダ政府の定義では「先住民族を除く、非白人系人種または肌の色が白くない人々」を指す。この用語はもっぱらにおいて、との関連で用いられる。visibleという修飾語は、カナダの先住民あるいは既存のマイノリティ集団から、新移民のマイノリティをくくりだすために政府当局が採用した言葉である。ここで既存のマイノリティ集団とは、言語(フランス語対英語)や宗教(カトリック対プロテスタント)といった「見えない」性質によって区別される人々のことを指す。 ヴィジブル・マイノリティという用語は、時に「非白人(non-white)」と同義で用いられることがある。これは政府の定義からして正しくない。先住民の人々はヴィジブル・マイノリティには含まれないが、必ずしも白人でもない。同様に、中欧系アメリカ人のような特定の集団はアメリカ合衆国の人口統計では「白人」と定義されるが、カナダの公的な定義においてはヴィジブル・マイノリティに分類される。場合によっては、ヴィジブル・マイノリティの成員は多数派の人々と区別がつかなかったり、局地的には多数派をなしていることもある。後者は特にバンクーバー、トロント、モントリオールの大半の地域で当てはまる。

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  • ヴィジブル・マイノリティ(英: visible minority)あるいは可視的マイノリティ、可視的少数派は、カナダの人口に関する統計的分類の1つ。カナダ政府の定義では「先住民族を除く、非白人系人種または肌の色が白くない人々」を指す。この用語はもっぱらにおいて、との関連で用いられる。visibleという修飾語は、カナダの先住民あるいは既存のマイノリティ集団から、新移民のマイノリティをくくりだすために政府当局が採用した言葉である。ここで既存のマイノリティ集団とは、言語(フランス語対英語)や宗教(カトリック対プロテスタント)といった「見えない」性質によって区別される人々のことを指す。 ヴィジブル・マイノリティという用語は、時に「非白人(non-white)」と同義で用いられることがある。これは政府の定義からして正しくない。先住民の人々はヴィジブル・マイノリティには含まれないが、必ずしも白人でもない。同様に、中欧系アメリカ人のような特定の集団はアメリカ合衆国の人口統計では「白人」と定義されるが、カナダの公的な定義においてはヴィジブル・マイノリティに分類される。場合によっては、ヴィジブル・マイノリティの成員は多数派の人々と区別がつかなかったり、局地的には多数派をなしていることもある。後者は特にバンクーバー、トロント、モントリオールの大半の地域で当てはまる。 1960年のカナダの移民法改正以降、移民はもっぱらヨーロッパ以外の地域から流入するようになり、その多くはカナダ国内ではヴィジブル・マイノリティである。法的には、ヴィジブル・マイノリティの成員はカナダ雇用均等法において定義されている。アメリカ合衆国のこれに対応する分類である「有色人種(people of color)」は、アメリカ先住民も含んでいる。歴史的に、この分類は混血の人々、とりわけアフリカ系とヨーロッパ系の血を引く人々を指すのに用いられてきた。 (ja)
  • ヴィジブル・マイノリティ(英: visible minority)あるいは可視的マイノリティ、可視的少数派は、カナダの人口に関する統計的分類の1つ。カナダ政府の定義では「先住民族を除く、非白人系人種または肌の色が白くない人々」を指す。この用語はもっぱらにおいて、との関連で用いられる。visibleという修飾語は、カナダの先住民あるいは既存のマイノリティ集団から、新移民のマイノリティをくくりだすために政府当局が採用した言葉である。ここで既存のマイノリティ集団とは、言語(フランス語対英語)や宗教(カトリック対プロテスタント)といった「見えない」性質によって区別される人々のことを指す。 ヴィジブル・マイノリティという用語は、時に「非白人(non-white)」と同義で用いられることがある。これは政府の定義からして正しくない。先住民の人々はヴィジブル・マイノリティには含まれないが、必ずしも白人でもない。同様に、中欧系アメリカ人のような特定の集団はアメリカ合衆国の人口統計では「白人」と定義されるが、カナダの公的な定義においてはヴィジブル・マイノリティに分類される。場合によっては、ヴィジブル・マイノリティの成員は多数派の人々と区別がつかなかったり、局地的には多数派をなしていることもある。後者は特にバンクーバー、トロント、モントリオールの大半の地域で当てはまる。 1960年のカナダの移民法改正以降、移民はもっぱらヨーロッパ以外の地域から流入するようになり、その多くはカナダ国内ではヴィジブル・マイノリティである。法的には、ヴィジブル・マイノリティの成員はカナダ雇用均等法において定義されている。アメリカ合衆国のこれに対応する分類である「有色人種(people of color)」は、アメリカ先住民も含んでいる。歴史的に、この分類は混血の人々、とりわけアフリカ系とヨーロッパ系の血を引く人々を指すのに用いられてきた。 (ja)
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  • ヴィジブル・マイノリティ(英: visible minority)あるいは可視的マイノリティ、可視的少数派は、カナダの人口に関する統計的分類の1つ。カナダ政府の定義では「先住民族を除く、非白人系人種または肌の色が白くない人々」を指す。この用語はもっぱらにおいて、との関連で用いられる。visibleという修飾語は、カナダの先住民あるいは既存のマイノリティ集団から、新移民のマイノリティをくくりだすために政府当局が採用した言葉である。ここで既存のマイノリティ集団とは、言語(フランス語対英語)や宗教(カトリック対プロテスタント)といった「見えない」性質によって区別される人々のことを指す。 ヴィジブル・マイノリティという用語は、時に「非白人(non-white)」と同義で用いられることがある。これは政府の定義からして正しくない。先住民の人々はヴィジブル・マイノリティには含まれないが、必ずしも白人でもない。同様に、中欧系アメリカ人のような特定の集団はアメリカ合衆国の人口統計では「白人」と定義されるが、カナダの公的な定義においてはヴィジブル・マイノリティに分類される。場合によっては、ヴィジブル・マイノリティの成員は多数派の人々と区別がつかなかったり、局地的には多数派をなしていることもある。後者は特にバンクーバー、トロント、モントリオールの大半の地域で当てはまる。 (ja)
  • ヴィジブル・マイノリティ(英: visible minority)あるいは可視的マイノリティ、可視的少数派は、カナダの人口に関する統計的分類の1つ。カナダ政府の定義では「先住民族を除く、非白人系人種または肌の色が白くない人々」を指す。この用語はもっぱらにおいて、との関連で用いられる。visibleという修飾語は、カナダの先住民あるいは既存のマイノリティ集団から、新移民のマイノリティをくくりだすために政府当局が採用した言葉である。ここで既存のマイノリティ集団とは、言語(フランス語対英語)や宗教(カトリック対プロテスタント)といった「見えない」性質によって区別される人々のことを指す。 ヴィジブル・マイノリティという用語は、時に「非白人(non-white)」と同義で用いられることがある。これは政府の定義からして正しくない。先住民の人々はヴィジブル・マイノリティには含まれないが、必ずしも白人でもない。同様に、中欧系アメリカ人のような特定の集団はアメリカ合衆国の人口統計では「白人」と定義されるが、カナダの公的な定義においてはヴィジブル・マイノリティに分類される。場合によっては、ヴィジブル・マイノリティの成員は多数派の人々と区別がつかなかったり、局地的には多数派をなしていることもある。後者は特にバンクーバー、トロント、モントリオールの大半の地域で当てはまる。 (ja)
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